ウィルコム "HYBRID W-ZERO3"内覧会

HYBRID W-ZERO3内覧会に行ってきました.
当日のプレゼン内容はWindowsフォンfanの方にUstreamの録画がありますので略.
試作端末を計10分ほど触ることが出来たので軽くレビューをば.
会場には計12台の端末がありましたが,違う端末を時間をおいて3分ずつぐらいトライ.

  • ハードウェア

全体的な質感は非常に良好.アドエスの様な安っぽさも無い.
表面の黒い箇所は指紋が非常につきやすく,タッチトライでは直ぐ指紋だらけに.


液晶が0.5インチサイズアップしたことで視認性はかなり上がっている
これまでの様に画面をのぞき込む必要も無く,アドエスの様に液晶とボディの間に
段差が存在しない為スタイラスも走らせやすい.


テンキーは非常に打ちやすい.アドエスの様にクリックが硬いという事も無く
適度なクリック感でとても快適に入力出来る.
十時キーはアドエスのものと比較すると多少押しづらいが許容範囲.


復活したXcrawは微妙な所.3台程比較したがそれぞれに感度が違い,感覚が異なる.
1台目に触った個体では上手い具合にスクロールが働き非常に快適だったが
3台目に触った個体では感度が敏感すぎてまともに操作することが不可能だった.
おそらく感度設定の違いだと思うので,製品版が出るまで評価は保留.
1台目の調子で動いてくれるならば,アドエスより大分改善されていると思われる.


裏蓋にあるmicroSDスロットのカバーが結構貧弱で,3台目のスロットは
カバーが外れかけていた.かなり丁寧に扱ってあげる必要あり.

  • ソフトウェア

WILLCOM UIは非常に好感触.
何処かのStripeMenuとは違いしっかり作り込まれており,キーで片手操作が可能.
アプリランチャから設定まで統一されたデザインのGUIになっている.
T-01Aの様に一部だけよく分からないデザインのGUIが存在する,ということもない.
ただ,完全に片手操作だけで操作が可能かと言うと微妙な部分もあり,さらなるブラッシュアップが望まれる.
ちなみに縦画面専用. 横画面で呼び出すと縦画面専用という案内が表示される.


カメラ機能は先代と比較して大分改善されており,スマイルシャッターと手ぶれ補正が嬉しい.
カメラのUI自体も画面上下の押しやすい位置にボタン配置があり,使いやすいと思った.
先代と同じようにボタンを押してから実際にシャッターが降りるまでは多少の間がある.
今はやりのタッチフォーカスは無し.
microSDカードを写真の保存先にした場合,DCIMディレクトリの中に書き込まれるが
ファイル名が沿っていない為,他の端末では表示不可.


ブラウジングについはブラウザ自体はWM6.5なので他の端末と違いは無い.
T-01Aと違い高速起動も無いので起動まで多少時間がかかる印象.
ページの読み込みは回線が早い事もあってそこそこ快適だが,重いページを開くと
もたつく感もある. 発売までのブラッシュアップに期待.
ウィルコム公式サイトはレイアウトが崩れるが発売までには修正されると思われる.


動作速度は試作機という事もあって,参考程度ではあるが決して速くは無い.
WM6.5という多少重いOSの上に更にWILLCOM UIを載せていることもあり,もっさりという印象が強い.
この辺りは発売までにどのくらい改善されるかが気になるところ.


巷では遅い遅いと言われているWILLCOM 3Gだが試作機で速度を測った所1Mbps程度速度が出ていた.
夜7時頃の混雑しそうな時間帯にそれだけ出れば良い方ではないだろうか.
個人的には通信速度そのものよりもDNSの名前解決の遅さが気になった.

  • 全体的な感触

ハードウェアの質感も高く,キーが押しやすいことや,ソフトウェアとして
一番の表側に出てくるWILLCOM UIが重いながらもきちんとしていた事もあって,かなり好印象.
通信速度も速いのでストレスを感じにくく,片手で使えるスマートフォンとしては良さそう.
その反面CPUに起因すると思われる速度の遅さが気になる.
発売までのブラッシュアップでどれだけサクサク感を追求出来るかが鍵となりそう.

  • そのほか

T-01Aのソフトウェアが如何にいい加減だったかがよく分かる.
使いものにならないメニュー.部品配置を考えていないカメラUI.ちぐはぐな設定画面.
東芝は是非ともHybrid W-ZERO3を購入して研究すべき.


写真関係は他のblogに山ほど上がると思うので少しだけ.
photo on flickr